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交通事故において刑事事件になるケース

交通事故は突然の出来事で、被害者やその家族に大きな精神的・肉体的負担をもたらします。
事故が起きた場合、多くのケースでは民事的な賠償問題に焦点が当たりますが、事故の内容や過失の程度によっては刑事事件に発展することもあります。
本記事では、交通事故が刑事事件となるケースについて解説します。

交通事故が刑事事件になるケースとは?

交通事故が刑事事件となるかどうかは、加害者の行為が犯罪と認められるかどうかにかかっています。
具体的には、以下のような3つの場合に刑事事件に発展することが考えられます。

  • 飲酒運転や薬物使用による事故
  • ひき逃げや救護義務違反
  • 重大な過失による死亡・重傷事故

それぞれ詳しく確認していきましょう。

飲酒運転や薬物使用による事故

飲酒運転や薬物の影響下での運転は、法律で厳しく取り締まられています。
このような状態での運転が原因で事故が発生し、他人に怪我や死亡の被害を与えた場合、加害者は危険運転致死傷罪に問われるでしょう。
これは非常に重い罪で、懲役刑が科されることもあります。

ひき逃げや救護義務違反

交通事故が発生した際、加害者は被害者に対して適切な救護措置を取る義務があります。
事故後に現場から逃走したり、救護活動を行わなかったりした場合、加害者はひき逃げ罪や救護義務違反に問われる可能性があり、刑事事件として処罰されます。

重大な過失による死亡・重傷事故

信号無視やスピード違反などの重大な交通違反が原因で発生した事故では、加害者が過失運転致死傷罪に問われる可能性があります。
この罪は故意による犯罪ではないものの、結果として他人に重大な被害を与えた場合に適用されるため、刑事責任を問われることになります。

まとめ

交通事故が刑事事件に発展するケースは、加害者の行為が社会的に重大な違法行為と見なされる場合です。
被害者としては、刑事事件の進行を見守りつつ、捜査や裁判に協力することで自分の権利を守ることが重要です。
また、民事的な賠償請求を忘れずに行い、適切な補償を受けるために弁護士の助言を仰ぐことをおすすめします。

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